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今回はフレットすり合わせ調整のご依頼を頂いたギターの紹介をします。

 

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リペア前の現状確認

ご依頼主から「ハイフレットで詰まりやビビリ、違和感を感じる」とお伺いしましたのでその場で状態をチェックしました。

ネックの逆反りが確認できましたのでその場でネックの無料調整をさせて頂きました。(簡単なリペアはその場で無料でやらさせていただきます)

ネックの反りを直したところ、ローポジションのビビリは解決したものの、

ハイフレットの不具合は治らずネックを真っ直ぐするのに伴い、弦高も上がってバランスの悪いセットアップであることが分かりました。

6弦側の弦高2.22mm

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1弦側の弦高2.38mm

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各弦の高さがまちまちなのが違和感バランスの悪い原因でした。

フレットにエクボがある

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写真のようにフレットに凹みが確認できます。

フレットの凹みは弦が引っかかるだけではなくピッチ(音程)も悪くなる原因です。

 

 

弦高が高いのに音が詰まる、そんなときは?

殆どの場合がックが反っているフレットがすり減って高さがまちまちであることが原因です。

今回はフレットすり合わせが必要と判断しましたのでフレットすり合わせをすることになりました。

 

 

フレットすり合わせを始めます

工程1:指板にダメージを与えないよう、マスキングする

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フレットすり合わせのときに限らず、フレット磨きのときもマスキングをしてあげると指板へのダメージをほとんどなくせるので大切な工程です。

 

 

当店のすり合わせは”ここからが違います。

工程2:弦をレギュラーチューニングで張る

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リペアの知識があったり、フレットすり合わせの工程をご存じの方はえっ!?と驚くのではないでしょうか。

一般的なフレットすり合わせは弦を外して行います

では、どうしてLINER NOTESでは弦をあえて張るのか、それは

弦を外した状態でのすり合わせは感覚的なもので不正確なリペアだから

もちろん、弦を外した状態でフレットすり合わせをしてほぼ正確なリペアをされる腕利きリペアマンもいらっしゃいます。

ただ、弦を外した状態でのフレットすり合わせを正確にするには「ネックにテンション(張力)を掛けたときの木材の反りを完全に予測する」必要があります。

ネックは木材で出来ており、当然密度もヘッドからネックエンドに掛けて均一ではありません。

一般的に密度の低い部位はテンションが掛かると大きく反り、密度の高い部位は反りに強いです。

つまり、ネックは弦を張ると均一に反らないのです。

しかしながらギターは弦を張って演奏する楽器ですから均一に反ってない弦を張った状態”でセッティングしなければなりません。

どんなに腕のいいリペアマンでも全てのギターのネックの反りを完全に予測して正確なフレットすり合わせをすること不可能に近いと考えてます。

それが出来るとしたら人間業とは思えません。


ちょっと冗談っぽく言いましたが、機械でなら弦を外した状態で正確なフレットすり合わせをすることが可能です。

Gibson社やSuhr社が導入している「PLEKマシン」は聞いたことありますか?

PLEKマシンとは…弦を張った状態でのフレットの状態・ネックの反りの状態を確認し、何処のフレットをどれだけすり合わせるか決めて弦を外してフレットをすり合わせるマシンです。

PLEKマシンを用いれば弦を外した状態でどんなギターでも正確にフレットすり合わせをすること可能です。


少々脱線してしまいましたので話を戻します。

以上の話をまとめますと、

弦を張った状態でのフレットすり合わせは実際に演奏するときネックの反り状態だから高精度なフレット処理が出来る

また、弦を張ったままですからフレットを削りながら状態チェックも出来ますので

余計にフレットを削りすぎる心配もありません。

 

で、結局どうやって弦を張ったままフレットすり合わせするの?

それは独自のリペア技術、企業秘密です。

 

工程3:フレットをすり合わせる

上記理由より写真はありません。

すり合わせが終わった後の写真です。

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ねずみ色に変色してる部分が削ったフレットの粉になります。

 

 

工程4:弦を外し、おおまかに山を形成する

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工程4:紙ヤスリで400番→600番→800番→1000番の順でフレットを磨き、山を形成する

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工程5:金属磨きでフレットを最終仕上げをし、オレンジオイルで指板をメンテナンスをする

リペア中の写真は撮り忘れてしまいましたので最終仕上げ後の写真になります。

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最初に確認できたフレットのエクボもなくなり、大変綺麗な見た目になりました。

 

工程5:弦を張り、ネックの最終チェック・オクターブチューニング・弦高調整をする

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フレットすり合わせ後の状態をチェックしてみます。

6弦側の弦高1.80mm

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1弦側の弦高1.62mm

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リペア前に確認できた音づまりや違和感は解消されました。

弦高も下がり、プレイヤビリティも大幅に改善されました。

これでフレットすり合わせリペアは終了です。

 

最後に写真を撮ってみました。

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最近、ギター・ベースの調子が悪かったり音が出ないなどありませんか?

当店で各種リペアを格安価格にて受付中!

まずは一度、お問い合わせフォーム又はお電話にてお問い合わせ下さい。

リペア料金表もございます。

029-850-3086


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