ライナーノーツの一週間が終わりました、katoです!
最近、『ギター・ベースの電装系交換ってどんな効果があるの?』といった内容のお問い合わせが増えているので違いの解りやすい”Pot交換”にフォーカスを絞って説明します!
国産レスポールに標準搭載されている”国産製500kΩAカーブ(中古)“と
世界的に信頼性が高く最も使用されている”CTS製500kΩAカーブ(新品)“を比較してみます。
※国産製500kΩAカーブは長年使用されたもの(ガリはなく問題なく使用できるもの)、CTS製500kΩAカーブは新品になりますので厳密な比較ではございません。
あくまで『今使用しているPotを交換するとどうなるか』の検証です。
CTS製500kΩAカーブ(新品)のVol.0状態での測定
テスターでの測定でほぼ定数通りの501kΩになりました。
Potの性能をフルで活かせている状態です。
国産製500kΩAカーブ(中古)のVol.0状態での測定
使用による劣化・経年劣化によりテスターでの測定で370kΩになりました。
問題なく使用できているので気が付きにくいのですが、内部ではこのような劣化が生じていました。
定数との誤差は130kΩと非常に大きく、性能を活かせてません。
CTS製500kΩAカーブ(新品)のVol.10状態での測定
フルテン時の抵抗(残留抵抗)は0.4Ωと非常に低く、
フルテン時にはピックアップの性能をほとんど劣化させずに出力できていることが分かります。
国産製500kΩAカーブ(中古)のVol.10状態での測定
フルテン時の抵抗(残留抵抗)は2.2Ωと低いですが、
CTS製500kΩAカーブ(新品)と比べると抵抗値は5.5倍です。
このように数値化するとPotの劣化は一目瞭然です。
一般的にPotの抵抗値が大きいと低音域がカットされます。
また、残留抵抗が少なければ少ないほどピックアップの性能を活かせます。
今回、370kΩまで抵抗値の下がったPotから501kΩのCTS製Potに変更したところ、低音がスッキリし、ぼやけた音像も解消されました!
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