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初めてのブログ更新はリペアをご依頼頂いたCoolZストラトタイプのフルセットアップ&センターずれ修正の紹介です

今回、当店近くの大学で活動されているギタリスト(ギターボーカリスト)の方からリペアのご依頼をいただきました。

 

「なんか弾きにくい、ネックが反ってる気がするから診て欲しい」

と、相談がありましたのでその場で早速チェックさせて頂きました。(状態診断は無料ですので是非、ご利用ください)

リペア料金表

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最初に気がついた不具合はネックが逆反りしていることです。

逆反りしていると何がいけないの?

逆反りは弦高が高くなったり、弾きづらくなったりなどの分かりやすい変化が少ないので気が付きにくいのですが、

ネックが逆反りしてると一般的にはローフレット(おおよそ1Fから7F)の音がビビりが起きたり詰まりが発生します。

音のビビリや詰まりはアンプに通してしまえば気にならなくなるケースもありますが、アンサンブル(バンドなどでの演奏)で

音抜けが悪くなる原因の一つです。

また逆反りは音のビビリや詰まりが起こるだけではなく弦振動も小さくなり、ギター全体でしっかり音が響かなくなります

 

どうやってネックが反ってるかを判定すればいいの?

誰でも簡単に出来るネック反り簡易測定法を紹介します。

 

1.6弦の1フレットと最終フレットを押さえる

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2.押さえたまま12フレットと6弦の隙間を見る

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3.厚紙1枚程度の隙間が空いていればネックの状態は正常です

隙間が厚紙より大きいとき・・・ネックが順反りしています。

隙間が厚紙より小さかったり、全くないとき・・・ネックが逆反りしています。

 

安心して下さい、ネックの反りは治ります

ネックの反りを治す方法は色々ありますが、重症ではない場合にはトラスロッド修正が有効です。

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専用工具にてトラスロッドを回すことでネックの反りを修正することが可能です。

注:無理な力で回したり一気に回すことは大きな負荷がネックに掛かり、最悪の場合トラスロッドが折れたりネックにヒビが入ります

トラスロッドでの修正は「具体的にどれくらい回せばいいのか」のような数値化できる修復方法ではなく感覚を頼りに行う作業ですので

経験と知識が不可欠です。不安な方は自分ではやらずに楽器店やリペアショップに持ち込むことをおすすめします

 

今回のギターはネックが軽度の逆反りしていましたのでトラスロッドにて修正させて頂きました。

 

ブリッジが大きく前傾姿勢になってました。

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通常ストラトキャスタータイプではブリッジはボディーにベタ付けかフローティングします。

注意しないと行けないのが「6点支持ブリッジはベタ付けor前傾姿勢に調整する」、「2点支持ブリッジはボディと並行になるように調整する」ことです。

構造上、6点支持ブリッジはホディと並行にするとベタ付け状態になり、2点支持ブリッジはフローティング状態になります。(2点ブリッジでもベタ付けセッティングもありますが特殊セッティングです)

今回のギターは2点支持ブリッジですのでボディと並行にブリッジを調整することが必要です。

 

前傾姿勢のブリッジは弦のテンション(張力)にバネの張力が負けています。

フローティングの状態にするには弦のテンションとブリッジに繋がるバネの張力を調整する必要があります。

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写真の通り、ボディ裏のパネルを取り外し張力の調整をします。

今回は弦の張力のほうが高いので写真左方向にスプリングハンガーを動かします。

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写真の通り、平行になりました。

ギターの状態によってはネックの角度を調整する必要もございます。(今回はネック角度調整は行いませんでした)

現状、フローティング量は小さいのですが依頼主がギターボーカリストであまりアーム操作を行わないとのことでしたので

これくらいのフローティング量でセットアップいたしました。

ブリッジサドルも低めになっているのでもしこのギターでフローティング量を増やすにはネックの角度を調整する必要があります。

 

ネックのセンターがズレています。

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写真をみて分かる通り、弦が全体的に左へ寄っています。

これでは6弦を演奏中に弦落ちしてしまう恐れがあります。

でも、なにより「見栄え的に気になる」に尽きます。

ネックを取り外ししっかりセンター出しを行ってからネックを取り付けます。

センター出し方法については当店の企業秘密になるため、公開しません。

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カメラが傾いてるせいですこしズレて見えますが寸分違わずセンターバッチリ通ってます

やっぱり弦がしっかりとセンターを通ってると気分が良いですね。弦落ちもしにくくなりますし一石二鳥です。

 

弦の張り方が間違っている

お預かりしたギターはGOTOH マグナムロック式というペグで弦を巻かなくてもロック機能で弦が外れなくなっています

半周しか巻かなくてもストリングポストの位置が低いのでテンションも充分に稼げます

GOTOH製品、当店にて最短3日〜で割引特価にてお取り寄せ出来ます。

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お預かりした状態。マグナムロック式なのに関わらず4~5周弦が巻かれています。

これでは弦長が伸び、テンションが高くなりすぎてしまいます

弦を張り替えるタイミングで正しい張り方で張り直しました。

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半周しか巻かなくてもいいのは凄くラクですね。

チューニングが狂う要素も一つ消えますし安価で効果絶大なモディファイだと思います。

 

フレットを磨きました。

弦を交換するタイミングでフレットを磨きました。

当店で使用してるフレットポリッシュはこれです。

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MOTHERS Mag & Aluminum Polish

趣味でバイクや車のメンテナンスをやられている方にはお馴染みの金属磨きなのではないでしょうか。

多くのリペア学校や楽器店、リペアショップではピ◯ールという金属磨きを採用していますが、フレットの輝きや

輝きの持ちは断然こっちのほうが良いです。

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写真の通り、粘度の高いクリームって感じです。

ピ◯ールはトロトロの液体ですのでマスキングテープを張っても隙間を縫って指板に染み込んだりする恐れがありますが、

Mag & Aluminum Polishは粘度が高いので指板へ与えるダメージは格段に下がります

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写真のように全体をマスキングテープで覆って柔らかい布などに塗布して磨きます。

最後にオレンジオイルで指板を磨き、保湿をします。

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当店で使用しているオレンジオイル。

店頭にて販売中(2016年9月19日現在 850円(税抜))

 

オクターブチューニング・弦高調整を行いました。

オクターブチューニングの様子

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弦高調整の様子

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ネックの反りを直した時点での弦高は6弦側2.3mm、1弦側2.2mmでしたが、

セットアップ後は6弦側1.8mm、1弦側1.6mmになりました。

たった0.5mmですが、プレイヤビリティは大きく左右されます。

フレットの減りやエクボが見られたため、これ以上弦高を下げるとビビりが発生してしまいますが

フレットすり合わせまでしっかりやればさらなるローセットアップも可能です。

 

以上でセットアップ&センターずれ修正終了です

同じご依頼をして頂いた場合の納期は17時までの依頼で最短2日〜になります。

最後に写真を撮りました

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最近、ギター・ベースの調子が悪かったり音が出ないなどありませんか?

当店で各種リペアを格安価格にて受付中!

まずは一度、お問い合わせフォーム又はお電話にてお問い合わせ下さい。

リペア料金表もございます。

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